自宅での手軽なセルフケア機器として急速に普及した「マッサージガン(振動式筋膜リリース器)」ですが、誤った使い方による健康被害が後を絶ちません。
マッサージガンは強力なモーターにより、1分間に数千回もの高速ピストン運動で深部組織に強い打撃を与えます。これを血栓が潜んでいる可能性のあるふくらはぎの奥深くに直接当てると、手揉み以上の衝撃で血栓を粉砕・遊離させてしまうリスクがあります。
特に注意が必要なのが、以下の部位への使用です。
・膝の裏(膝窩動脈・静脈が皮膚近くを通る危険地帯)
・ふくらはぎの中央深部
・太ももの付け根(大腿動脈・大腿静脈)
・首筋や頸動脈付近
これらの主要血管が通るエリアにマッサージガンを強く押し当てる行為は、血管自体の損傷や解離、血栓の誘発につながるため、多くの医療関係者が厳重な警告を発しています。