いわゆる「3S」と称される武蔵大学、成蹊大学、成城大学の3校は、いずれも伝統ある旧制高等学校をルーツに持ち、落ち着いた校風と質の高い教育で評価を集めてきた。だが、近年その「就職力」において武蔵大学が頭一つ抜け出している事実は、大学受験関係者の間では周知の事実だ。
実質的な就職率や有名企業への就職実績データをひもとくと、武蔵大学の強みは圧倒的な「手厚さ」にある。単に内定率が高いだけではない。東証プライム上場企業をはじめとする大手企業や、専門性の高い中堅・優良企業への着実な内定が目立つ。成蹊大学が理系学部を擁する総合力でアピールし、成城大学が成城学園ブランドや広報・メディア系の強みを誇る一方で、武蔵大学は個別指導に近いキャリア支援を展開。この実績の差が、近年の合格ボーダーラインや志願者数の押し上げにもじわじわと影響を与えている。