パッケージデザインやブランドのヴィジュアルアイデンティティの世界でも、猫のモチーフは劇的な変化を遂げている。
かつての「分かりやすい可愛さ」を前面に出したグラフィックは姿を消し、一筆書きの線画や、幾何学模様に昇華されたシルエットが主流となった。高級オーガニックキャットフードのパッケージを手に取ってみてほしい。まるでスイスのタイポグラフィポスターか、新進気鋭のナチュラルワインのラベルのような佇まいだ。棚に置かれているだけで所有欲を刺激するそのデザインは、消費者の「生活空間を美しく保ちたい」という欲求に見事に応えている。