高級車や金塊、あるいは暗号資産(仮想通貨)の不正取引と異なり、トレーディングカードには製造番号や個人の所有権登録が存在しない。この性質が、裏社会における暗黒の金融取引と完璧にマッチしてしまった。
元警察庁幹部のリスクコンサルタントは指摘する。「車や宝石はシリアルナンバーや個体識別が容易で、足がつきやすい。一方でポケカは、鑑定会社(PSAなど)のケースを割ってしまえば完全に無記名の現物資産になる。国境を越える際も税関の目を潜り抜けやすく、税務当局からの追跡を回避する『歩く裏資産』として格好のツールになっている」。