あの独特な甘さの正体は、製紙業の最先端技術が生み出した三つの保湿成分にある。紙の表面に保持された水分が、口に含んだ際に舌の味覚を刺激するのだ。
主成分の一つである「グリセリン」は、甘味を持つ多価アルコールの一種。無色透明で粘り気があり、水となじみやすい性質を持つ。さらに、もう一つの成分「ソルビトール」は果物などにも含まれる糖アルコールであり、すっきりとした甘味を与える性質がある。これらに天然由来のスクワランを加えたのが、あの独自の肌触りの秘密だ。つまり、舌が感じ取った甘味は幻覚ではなく、実際に甘みを持つ化学物質が塗布されているからにほかならない。