関菜々巳が身を置くイタリア・セリエA1のプロセッコ・DOC・イモコ・コネリアーノは、欧州チャンピオンズリーグや世界クラブ選手権のタイトルを幾度も手にしてきた、まさに世界最強のメガクラブだ。チームにはブラジル代表のガビ(ガブリエラ・ギマラエス)、中国の至宝・朱婷(シュ・テイ)、スウェーデンの怪物オポジットであるイザベル・ハークなど、世界屈指のスコアラーが揃う。
その中で関が担っているのは、ポーランド代表のキャプテンであり世界屈指のセッターと称されるヨアンナ・ヴォウォシュの対抗馬であり、戦術のバリエーションを広げるゲームチェンジャーの役割だ。海外移籍初年度こそ、言葉の壁や欧州特有の重いボールタッチの基準にアジャストする苦心が見られたものの、2026年シーズンを迎えた現在、地元メディア『La Gazzetta dello Sport』などの現地報道でも「正確無比なトスワークと、日本仕込みの驚異的なディグ(スパイクレシーブ)でチームにリズムをもたらす戦略的ピース」として高い評価を確立している。
ベンチを温めるだけの海外挑戦ではなく、過密日程のセリエA公式戦やカップ戦でスタメンマスクを被る機会を確実に増やし、2メートル級のブロッカーを相手に的を絞らせない高速コンビバレーを展開。関自身も現地特番のインタビューにおいて「世界トップのアタッカーたちに要求されるトスの高さや球速の違いに、最初は指先が震えるほどの衝撃を受けた。しかし、彼女たちが決めてくれた瞬間の快感は、日本にいた頃には想像もできなかった次元にある」と語っており、確かな手応えを掴んでいる。