この事件は一般的に「ポリゴンショック」という名称で定着していますが、映像を冷静に検証するとポリゴン自身は何も悪くないという事実が浮き彫りになります。いわゆる「ピカチュウ冤罪説」と呼ばれるものです。
実際に画面上で激しい赤青点滅のトリガーを引いたのは、飛来するミサイルを破壊するために放たれたピカチュウの技「10まんボルト」でした。ポリゴンはサトシたちを背中に乗せて電脳空間を飛行していた乗り手役に過ぎませんでした。
しかし、該当エピソードのサブタイトルが「電脳戦士ポリゴン」であったこと、そして初登場のゲストポケモンとして強烈な印象を残したことから、メディアや世間は事件の象徴として「ポリゴン」の名を冠して呼び始めました。この結果、ポリゴンは作品の看板キャラクターであるピカチュウの身代わりのような形で、極めて重い十字架を背負わされることになります。
現在に至るまで、ポリゴンの進化系である「ポリゴン2」や「ポリゴンZ」を含めたポリゴン系統は、テレビアニメシリーズの本編において一度も本格的な登場を果たせていません。第38話そのものが「永久欠番」として封印されただけでなく、キャラクター自体が長期間にわたってアニメ界から事実上の追放状態に置かれるという、アニメ史上類を見ない風評被害を受けることとなりました。