その名は、舞台表現のみならず映画ファンにとっても特別な響きを持つ。クエンティン・タランティーノ監督が深いリスペクトを込めてオファーした『キル・ビル Vol.1』では、ヤクザの組長役を不気味かつ圧倒的な威厳で演じ切り、ハリウッドにもその強烈な存在感を刻み込んだ。画面の隅に映るだけで作品全体の温度を変えてしまう怪演は、重厚な時代劇から不条理なコメディまで、多様な作品で重用されている。
邦画の大ヒット作『翔んで埼玉』シリーズでは、あまりにも強烈なキャラクターを縦横無尽に演じ切り、観客の度肝を抜いた。さらに映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』での重厚かつ謎めいた立ち振る舞いなど、カルト的な人気作からポップカルチャーの最前線まで軽やかに行き来してみせる。時代劇で魅せる殺気立った立ち振る舞いから、現代劇で見せる脱力したユーモアまで、その振れ幅の広さは他の追随を許さない。