カウンセリング現場でも大きな変化が見られる。美容室を訪れる中学生が、スマホで学校の生徒手帳や「頭髪に関する規定」の写真をスタイリストに見せる光景が一般化しているのだ。
「以前は『モデルの〇〇さんみたいにしてください』という写真だけを持ってくる子が多かったのですが、最近は『うちの学校は耳より下で結ばないとNGなんです』といった具体的な制約を最初に提示してくれます」と、原宿の美容師は明かす。プロ側もその条件を踏まえた上で、校則違反にならないギリギリの長さ調整や、結んだ時にだけ自然に隠れるレイヤーカットなどの提案を行う。学校とトレンドの板挟みになりがちな生徒たちを、スタイリストの技術が影で支えている構図だ。