愛犬がスリング内で暴れず、すんなり収まるための基本は「支えの順序」と「底面への着地」にある。決して上から犬を落とし込んではいけない。以下のステップを踏むことで、犬の警戒心を解きながら安全に収容できる。
まずは準備段階として、スリングを飼い主の肩に斜め掛けし、バッグの開口部を胸からみぞおちの高さに広げておく。次に愛犬を両手でしっかりと抱き上げ、飼い主の胸元に引き寄せて密着させる。このとき、いきなり全身を入れようとせず、犬のお尻から先にスリングの最も深い底面へと滑り込ませるのが鉄則だ。
お尻が安定したことを確認したら、後ろ足を自然に折りたたんだ「お座り」あるいは「伏せ」のポーズへ誘導しつつ、ゆっくりと胴体と前足を布の中に包み込む。最後に、愛犬の顎がスリングの縁から自然に出る高さへストラップの長さを調整する。犬の視界を遮らず、飼い主の鼓動と温もりが直に伝わる位置を保つことで、暴れる隙を与えずに安心感をもたらすことができる。