なぜカレーだったのか。その答えは、近年のアスリートフード栄養学の観点からも非常に興味深いロジックで説明がつく。スパイスに豊富に含まれる成分は交感神経を刺激し、脳の血流量を増やして集中力を格段に高める働きを持つ。朝の段階で脳と自律神経を覚醒させるには、まさに理想的なアプローチだったと言える。
さらに、米飯から摂取される炭水化物は、激しいプレイに必要なグリコーゲンとして筋肉や肝臓に素早く蓄えられる。一定の脂質とタンパク質、そしてスパイスが組み合わさることで血糖値の上昇が緩やかになり、長時間のエネルギー持続を可能にする。コンディショニングの観点から見ても、極めて合理的で計算し尽くされた食事法だった。