本作の核となるのは、主演を務めるブラッド・ピットと、メガホンをとるジョセフ・コシンスキー監督の強力なタッグだ。かつて空のスピード感を極限まで描いた監督が、今度は地上最高峰のデッドヒートに挑む。主演のピットは自ら過酷なG(重力加速度)に耐えうるトレーニングを重ね、マシンへと乗り込んだ。
従来の派手なアクション映画とは一線を画し、リアルな挙動と息遣いを徹底して追求。一方で、まるで上質なスポーツドキュメンタリーを観ているかのような緻密な心理描写も織り交ぜられている。スピードに魅了された男たちの狂気と美学が、スクリーンいっぱいに吹き荒れる。