近年、過酷な情勢を抱える国や地域を舞台にしたドキュメンタリー番組が、NetflixやHBOといった大手ストリーミングプラットフォームで数多く配信され、世界的な関心を集めている。迫真の映像と国際報道によるリポートは、遠く離れた視聴者に過酷な現場の現実を克明に伝える重要な役割を果たしてきた。
一方で、こうした映像作品の影響でスリルや過激な体験を求める「ダーク・ツーリズム」に関心を持つ一般旅行者が、無謀にも現地へ足を踏み入れようとする深刻な副作用も生じている。画面越しのリアルと実際の戦地には決定的なギャップが存在し、一瞬の判断ミスが生命の喪失に直結することを忘れてはならない。