医療再編のプロセスにおいて、行政と住民のコミュニケーションの重要性はかつてないほど高まっている。過去に開催された住民説明会では時に激しい怒号が飛び交うこともあったが、対話を重ねる中で「このまま何もしなければ病院ごと倒れてしまう」という冷徹な現実も共有されるようになった。
市民有志によるワークショップやタウンミーティングでは、自分たちの街の医療をどう維持するかという自主的な議論が生まれている。「おまかせの医療」から「自ら選び、守る医療」へ。過渡期にあるからこそ、住民側にも医療資源の限界を理解し、適切な受診行動をとる意識改革が求められている。