庭に憧れの水辺を作る作業は、手順さえ覚えれば意外なほどシンプルだ。大まかな流れは「穴を掘る」「シートを敷く」「水を入れる」の3ステップ。しかし、それぞれの工程で押さえておくべき細かな工夫が、数年後の完成度や耐久性の差となって如実に現れる。
まずは掘削作業だ。完成させたい池のイメージよりも一回り大きく掘り進め、深さは浅場(約15cm)と深場(約40〜50cm)の2段構造に設計するのがコツである。高低差をつけることで水温の急激な変化を防ぎ、生き物が季節を乗り越えるための避難場所を作ることができる。穴が完成したら、壁面や底面から飛び出た鋭利な石や木の根を徹底的に取り除き、底面に保護用の砂を薄く敷き詰める。その上にシートを余白を持たせて覆い、縁を重たいレンガや自然石でしっかり固定してからゆっくりと注水する。水圧でシートが穴の傾斜に沿って密着していく様子は爽快そのものだ。