暦の上で吉日とされる「大安」と、多産でお産が軽い犬にあやかる「戌の日」が重なる日は、全国の有名神社が身動きが取れないほど混雑するのがこれまでの常識でした。しかし、今は違う。都内の主要な水天宮や神社では、平日の午前中や、あえて仏滅の日に参拝するカップルの姿が珍しくありません。
このシフトを後押ししているのは、働き方の多様化と「タイパ(タイムパフォーマンス)」の重視です。有給休暇を柔軟に取得できる環境が整ったことで、大混雑の週末を避け、夫婦でゆっくりと時間を確保できる日を選ぶ人が増えました。伝統的な暦の吉凶よりも、妊婦の体調や二人のスケジュールを最優先する姿勢が、現代のスタンダードになりつつあります。