結論から明かすと、原作漫画の最終話(千年血戦篇完結時)および現在放送されたアニメシリーズにおいて、綾瀬川弓親の卍解は公式には確認されていません。本編の戦局において彼が卍解を披露する場面はなく、設定上も「未習得」または「作中では発動機会がなかった」状態として扱われています。
しかし、護廷十三隊の席官クラスの中で「最も卍解に近い男のひとり」と評される理由は、彼の斬魄刀が持つ規格外のポテンシャルにあります。十一番隊の五席(のちに副隊長格の実質ナンバー3)という立ち位置に甘んじながらも、作中で見せた一騎打ちの勝率は極めて高く、破面(アランカル)のシャルロッテ・クールホーン戦など、極限状態で見せた力は席官の領域を完全に凌駕していました。
斬魄刀との対話・屈服という卍解習得のプロセスにおいて、弓親はすでに自身の刀の「本名」と「好悪の感情」を完全に把握しています。卍解の前提条件である斬魄刀との深い同調という点において、弓親はすでに高いハードルをクリアしている事実を見逃すわけにはいきません。