経営体制の揺らぎと時期を同じくして、世界の二輪・モビリティ市場は空前の電動化・スマート化の波に洗われた。欧州や中国の競合メーカーがEVスクーターや電動モビリティのラインナップを急速に拡充する中、国内二輪大手の足踏みは市場シェアの変容という形で明確な数値を叩き出している。
当時の経営陣が掲げた長期ビジョンと、現場での開発スピードの乖離は、2026年現在の市場シェアにも影響を及ぼしている。特に新興国市場における低価格EV二輪の台頭は目覚ましく、かつて日本メーカーが圧倒的な強みを誇ったエンジン車の領域が蚕食されつつある。事業ポートフォリオの再構築に向けた足元の対応は急務であり、過去の経営判断の遅れを取り戻すための投資が続いている。