なぜ、これほどまでに人々は執着するのか。そこには「自分たちが真実を暴く」という、歪んだ正義感がある。警察の捜査能力を疑問視し、独自の推理を展開するユーザーたちは、自らをダークヒーローのように錯覚しているのだ。
だが、その「推理」の過程で、全く無関係の近隣住民や同姓同名の人物が犯人扱いされる二次被害が多発している。かつて他県で起きた誘拐事件や殺人事件でも同様のネットリンチが問題視されたが、その教訓は今回の件でも全く活かされていない。暴走する集団心理は、時に本物の凶器よりも鋭く無辜の個人を切り裂く。