1990年代後半、アーケードゲーム専門誌『ゲーメスト』は、熱狂的なファンを持つ一方で、数々の伝説的な誤植で知られていた。「レバー」を「レバーオン」と間違える程度ならまだしも、「ハンドルを右に」がなぜ「インド人を右に」になってしまったのか。当時の手書き原稿の文字が潰れ、編集者が誤読したことが原因とされるが、この偶然が生み出したシュールなビジュアルイメージは、読者の脳裏に強烈に焼き付いた。
インターネットの普及とともに、このフレーズはアスキーアートや初期のフラッシュ黄金期を通じてミーム化。ゲームの歴史における「愛すべき失敗」の代名詞となったのである。