この楽曲の背景には、一度知れば二度と忘れられない深い人間ドラマが存在する。作詞を手掛けた森山良子が、若くしてこの世を去った最愛の兄への切ない想いを歌詞に託した物語は有名だ。その溢れ出る感情を受け止め、美しいメロディへと昇華させたのが沖縄出身のバンド、BEGINだった。
そして、その楽曲に透き通るような命を吹き込んだのが夏川りみである。彼女の伸びやかで温かい歌声が得た奇跡的な化学反応は、2000年代初頭の日本中を優しく包み込んだ。作詞者、作曲者、そして歌い手。三者の魂が奇跡的な確率で噛み合ったからこそ、流行歌の枠を遥かに超えた「普遍のクラシック」が誕生したのだ。