かつて「シニア層の行きつけ」と揶揄されることもあった百貨店だが、現在の館内には明らかに異なる風が吹いている。ストリートカルチャーやデジタルアートを取り入れたポップアップイベント、地元の若手クリエイターが手掛ける限定ショップなど、Z世代を引きつける企画が目白押しだ。
面白いのは、そうした若い熱気と、昔からの上質な顧客層が絶妙なバランスで同居している点だ。老舗の重厚感を損なうことなく、新しいカルチャーを柔軟に受け入れる。この懐の深さがあるからこそ、親子三代、あるいは四代にわたって通い続けるファンが途絶えない。