自然界には「高濃度の塩分・糖質・脂質が同時に存在する食べ物」はほとんど存在しません。母乳などを除けば、肉には脂があっても糖分はなく、果物には糖があっても塩分や脂質はほぼ含まれていません。この不自然な組み合わせを工業的に生み出したのが、いわゆる「超加工食品」です。
近年の脳画像研究では、超加工食品に対する脳の反応が、薬物やアルコール依存症の患者に見られる神経活動パターンと酷似していることが明らかになっています。一口食べるごとにドーパミンの過剰放出が繰り返されると、脳は刺激に慣れて受容体を減らし、以前と同じ快感を得るためにより多くの量を要求するようになります。
これこそが塩糖脂中毒の真相であり、臨床現場でも問題視されるジャンクフード依存症の実態です。「食べたくないのに買ってしまう」「隠れて食べてしまう」といった行動は、脳の報酬系がハイジャックされた状態であり、根性論で解決できるレベルを超えていることを認識しなければなりません。