関東大震災をきっかけに東京から職人たちが集まり、1925年に誕生した埼玉県さいたま市の「大宮盆栽村」。清香園はその歴史的集落のなかでも、ひと際異彩を放ち続ける名門だ。
園内に一歩足を踏み入れれば、清冽な空気の中に、何十年、時には数百年の歳月を生き抜いてきた樹木たちが佇む。黒松や赤松の力強い枝ぶりから、雑木類が見せる繊細な葉模様まで、そこには気の遠くなるような職人の対話が刻まれている。歴史に裏打ちされた盤石の管理技術と土壌へのこだわりがあるからこそ、新感覚の表現スタイルもブレることなく輝きを増す。