こうした動きは、大掛かりなインフラ投資を伴う再生可能エネルギー産業のあり方にも一石を投じている。太陽光や風力といった大型施設だけに依存するのではなく、分散型で草の根的なエネルギー生成手段を組み合わせる思想だ。そして、このユニークな技術を社会に広める大きな原動力となったのが、現代のサイエンス・ジャーナリズムと動画メディアの潮流である。
特にYouTube上では、世界中のリスキリング愛好家や科学系クリエイターが「茹でたイモでスマートフォンの充電に挑む」「数百個のイモを直列繋ぎして家電を動かす」といった実験動画を多数投稿し、数百万回規模の再生数を記録している。専門書や論文の難解な数式だけでは届かない科学の面白さや実用性が、エンターテインメントの形を取ることで世界中に拡散し、技術への関心を爆発的に高めているのだ。