卒業後の道は決して平坦な花道ばかりではなかった。長年所属した大手事務所ゼストを離れ、フリーランスや個人プロジェクトとしての道を模索し始めた彼女を待ち受けていたのは、集客や運営、プロデュースという裏方特有の厳しい現実だった。自らアイドルグループを手掛け、オーディションから楽曲制作、衣装選定まで陣頭指揮を執るなかで、エンターテインメントを創り出すことの難しさに幾度となく打ちのめされたという。
自身が演者としてスポットライトを浴びていた頃には見えなかったビジネスの裏側。苦難の連続に直面しながらも、彼女は決して足を止めなかった。泥臭く現場と向き合い続けたこの葛藤の時期こそが、彼女をひとりの自立したクリエイターへと脱皮させる重要なステップとなったのだ。