大学卒業後の進路として、ネット上や週刊誌報道で長年囁かれ続けているのが「大手ゼネコン勤務説」です。とりわけ業界最大手の一角である鹿島建設に勤務しているという情報が広く定着していますが、その真偽はどうなのでしょうか。
当時の就職情報や業界関係者の証言を総合すると、長男が日本を代表する超大手企業に就職したことは紛れもない事実です。青山学院大学ラグビー部出身という屈強な肉体と高い協調性、そして礼儀作法を兼ね備えた人材は、建設業界や商社、大手広告代理店などから引く手あまたでした。その中でも「日本を形作るスケールの大きなものづくりに携わりたい」という志向から大手建設会社や関連インフラ企業に進んだという経緯が、取材現場では有力視されています。
ただし、本人が一般企業の正社員であるため、企業側が個人情報保護の観点から社員氏名を公表することはありません。確証のない社名だけが独り歩きした背景には、渡哲也さんが映画『黒部の太陽』などで見せた重厚な現場監督・技術者のイメージと、息子の屈強なラガーマン像が重なり合った心理的要因も影響しています。いずれにせよ、親の威光を一切利用せず、自らの実力と泥臭い努力でトップ企業の内定を勝ち取ったことは間違いありません。