売却の受け皿となったのは、不動産大手のヒューリック株式会社を中心とする巨大コンソーシアムであった。当時、都心のプライムロケーションに位置するAグレードビルをまとめて取得する動きは、商業不動産業界に大きな揺さぶりをかけた。
ヒューリック側にとっても、安定した賃料収入を長期にわたって確保できるセーフティネットであり、将来的なエリア全体のバリューアップを見据えた戦略的投資であった。巨大な資本が動いたこの取引は、日本におけるセール・アンド・リースバック市場の可能性を世界に知らしめる象徴的な出来事となった。