会場内部は「北スタンド」「南スタンド」、そして中央フロアの「アリーナ席」に分かれています。国立代々木競技場第一体育館の座席表を読み解く上で最も重要な構造的特徴は、スタンド席の割合が圧倒的に高いという点です。
一般的なアリーナ会場ではアリーナ席が全体の半分近くを占めることも珍しくありませんが、代々木第一体育館は固定スタンドが約9,000席あるため、アリーナ席に当選するのは「来場者のうち3人に1人」という狭き門になります。それぞれの座席からの見え方は以下の通りです。
【アリーナ席からの見え方】
フロア面にパイプ椅子が敷き詰められるアリーナ席は、ステージや花道、センターステージとの物理的距離が極めて近く、アーティストの表情や生音の迫力を肌で体感できます。特効(銀テープなど)の恩恵を受けやすいのも大きな魅力です。ただし、フロアには傾斜(段差)が一切存在しないため、後方ブロック(CブロックやDブロックなど)になると、前列の観客の身長や頭部によって視界が遮られやすいというフラット空間特有のデメリットが存在します。
【スタンド席1階・2階からの見え方】
スタンド席は南北に配置されており、1階席と2階席が存在します。すり鉢状にしっかりとした傾斜がついているため、前の人の頭でステージが見えなくなる心配はほとんどありません。特に1階席の前方〜中列は「ステージ全体の演出が見渡せつつ、距離感も程よい」というバランスに優れた良席と評価されます。
一方、代々木第一体育館のスタンド席2階の上段や後方列になると、楕円形の縦長構造も手伝ってメインステージまでの距離が約70〜100メートル近く離れます。照明やプロジェクションマッピング、客席全体のペンライトの海を一望できるスケール感は圧巻ですが、個々の表情を識別するのは肉眼では難しくなります。