世界中でリアルタイムカウンターが右肩上がりにプラスを刻む一方で、逆方向へと数字を減らし続けている国がある。筆者たちが暮らす日本だ。
世界的な人口爆発のトレンドとは裏腹に、日本では未曾有の「少子高齢化」が進み、年間数十万人規模で人口が消失している。地方の集落が消滅し、インフラの維持が困難になり、社会保障制度が軋み声を上げる。世界のカウンターが増加を示す緑色のシグナルなら、日本の内情を示すシグナルは静かな警告音を鳴らし続けている。
世界が増える中で日本が縮む。この極端な対比こそが、21世紀後半に向けた国際社会における日本の立ち位置を困難なものにしている。