2026年を迎えた現在も、江口寿史氏のクリエイティビティは衰えるどころか、さらに加速しています。各地の美術館やギャラリーを巡回する大型展覧会では、往年の漫画ファンである50代・60代から、SNSで作品を知った10代・20代のZ世代までが同じ空間で熱心に原画に見入る光景が日常化しています。
現在注目を集めているのが、展覧会場などで突発的あるいはイベントとして開催される「ライブスケッチ」です。一般の来場者をモデルに、わずか数分から十数分でその人の本質を捉えたポートレートを描き上げる神業は、SNS上で動画が拡散されるたびに何百万回もの再生を記録しています。
古希を目前に控えながらも、デジタルツールとアナログな筆致を自在に行き来し、常に「いま現在の若者の空気」をキャンバスに落とし込む姿勢は、現役のトップクリエイターとして他の追随を許しません。