「市販の入浴剤は少し高い」「身近な食材で自作できないか」と考え、ゼラチンや寒天での代用を検討する人も少なくありません。しかし、専門的な見地からすると食品用ゲル化剤での代用はリスクが高く推奨できません。
まず、浴槽一杯(約200リットル)をゼリー化するには、数キログラム単位のゼラチン粉末が必要となり、市販入浴剤を買うよりも遥かにコストが高くなります。さらに、ゼラチンは「温度が下がると固まり、温めると溶ける」という性質を持ちます。排水管に流した際、冷たい地下配管の中で再び冷え固まって強固な油膜状の閉塞物を作り出す危険があります。
また、寒天は一度固まると高温の熱湯をかけない限り溶けない性質を持ち、塩を入れても液化しません。有機物であるため配管内でのカビや悪臭・腐敗の原因にも直結します。安全性と後処理の確実性を考慮するならば、必ず専用に設計された市販の入浴剤を使用するのが賢明です。