彼らが青春を過ごした昭和の芸能界は、現代のコンプライアンス意識とは程遠い場所だった。スキャンダルさえも芸の肥やしとされ、メディアとスターの間にはある種の黙約が存在していた時代だ。深夜のスタジオ、ロケ先のホテル、交錯する視線。そうした環境が、二人の距離を急速に縮めたことは想像に難くない。
現代の基準で測れば「不適切」の一言で片付けられてしまうかもしれない。しかし、当時の熱量を知る世代にとっては、それこそが人間臭さの象徴でもあった。抑制されない感情がぶつかり合う中で、数々の名作や名演技が生まれていたのもまた事実である。