街中を歩いていても一目で分かる「全身ピンク」のコーディネート。靴から靴下、スーツ、インナーに至るまで徹底されたピンクへのこだわりには、明確なきっかけと戦略が存在します。
もともと若手時代の林家ペーさんは、普通のスーツや着物を着用して舞台に立っていました。転機となったのは、妻であるパー子さんがもともとピンク色を好んでいたこと、そして1970年代から80年代にかけてのテレビ露出が増える中で、「視聴者に一瞬で覚えてもらうための視覚的インパクト」をプロデューサーや演出家からアドバイスされたことでした。
二人が揃って鮮烈なショッキングピンクを身にまとうことで、画面に映った瞬間の華やかさとアイキャッチ力は劇的に跳ね上がりました。さらにペーさんは、ピンクというカラーについて「人を明るく陽気にさせ、争いごとを忘れさせる平和の色」として強い愛着を持っています。単なるウケ狙いではなく、半世紀以上にわたって徹底的に貫き通したことで、ピンクは名実ともに夫妻の代名詞へと昇華しました。