実際のツアートーナメント現場や国内大会において、清水裕太のプレーを目撃した観客や指導者たちの反応には共通点がある。それは「画面越しでは伝わらないボールの初速と、コート上での威圧感」だ。
SNSや現地観戦に訪れたテニスファンの間では、「生で見ると足の動きが異次元」「大男たちが清水の早いテンポについていけずイライラしていく様子が痛快」といった声が多数を占める。特に、タイや韓国、オーストラリアなどで開催されるチャレンジャー大会の現場では、酷暑や強風という過酷なコンディション下でも最後まで運動量を落とさない姿勢が、海外の目の肥えたファンからも高く評価されている。
現場で指導にあたるナショナルコーチ陣の証言によると、「清水の凄さは単なるフットワークの速さではなく、相手の打球モーションに入った瞬間にコースを察知する予測能力(アンティシペーション)の高さにある」という。リーチの短さを予測スピードで完全に相殺し、相手よりも1歩早くボールの後ろに入り込むことで、常に体重を乗せた強打を放つことを可能にしている。