血液検査でヘモグロビン濃度が正常値であっても、体内の貯蔵鉄(フェリチン)が枯渇している状態を「潜在性鉄欠乏症(隠れ貧血)」と呼びます。臨床現場の医師らへの取材によると、不定愁訴を訴える患者の多くがフェリチン値15ng/mL以下の深刻な欠乏状態に陥っているケースが頻発しています。
SNSや健康コミュニティでも「日中ずっと頭にモヤがかかったように重い」「イライラが止まらず自己嫌悪に陥る」といった声が目立ちますが、これらは鉄分不足が中枢神経や酸素運搬能力に及ぼす直接的な影響です。以下の項目に心当たりがないか確認してみましょう。
鉄分不足のセルフチェックリスト
- 朝の起床時に強い倦怠感があり、十分な睡眠時間を取っても疲れが抜けない
- 階段の昇降や軽い運動で、以前よりも激しい息切れや動悸を感じる
- 爪が平らになったり、反り返ってスプーン状に変形(スプーン爪)している
- 無性に氷をバリバリと噛み砕いて食べたくなる衝動(氷食症)がある
- 下まぶたの内側をめくったとき、赤みが薄く全体的に白っぽい
- 夕方になると足がムズムズして落ち着かない(むずむず脚症候群の傾向)
上記のうち2項目以上に該当する場合は、体内の鉄分ストックが限界に近づいている可能性があります。