ミロクトイの背後にいる唯一無二の頭脳、それが造形作家の金子ヨヲヘイ氏だ。彼が描く世界観は、一般的なフィギュアの枠組みを根底から覆す。
幼少期から特撮ヒーローやアニメのロボットに親しむ一方で、伝統的な仏像彫刻や寺社仏閣の建造物が持つ静謐(せいひつ)な美に深く魅了されていた金子氏。彼の生み出す造形は、二つの対極的な要素が完璧なバランスで合一している。硬質なメカニックラインと、仏像が醸し出す穏やかでありながら威厳に満ちた曲線の融合。それがミロクトイの原点だ。
ブランド名である「ミロクトイ」は、言うまでもなく未来に現れて人々を救済するとされる「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」に由来する。救済のシンボルである仏格を現代のポップカルチャーに落とし込み、立体物として手元に置くという体験そのものが、コレクターにとって一種の精神的な充足感をもたらしている。