ネット上のQ&Aサイトや文章作成コミュニティでは、「襲来」の用法に関して幾つかの典型的な誤解や混同が見受けられます。代表的な盲点を整理します。
誤解1:「襲来」は敵の側から使う言葉である?
これは明らかな間違いです。攻め込む側が自らの行動を「我々は襲来した」と称することは基本的にありません。「襲来」は、攻撃を受ける側・迎撃する側のテリトリー視点で語られる受動的表現です。自分たちの本拠地や生活圏へ向かって外部から厄災がやって来るからこそ「襲来」となります。
誤解2:「襲撃」と言い換えても意味は通じる?
両者を同義として扱うのは不適切です。例えば「台風が襲撃した」という表現は日本語として破綻しています。「襲撃」は明確な攻撃意志を持った主体が、特定の対象を直接殴打・射撃・急襲する行為を指すため、気象現象や大規模な自然現象には一切使えません。