極楽とんぼの運命を劇的に変えたのが、1993年にスタートしたフジテレビの深夜コント番組『とぶくすり』への抜擢でした。ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)、よゐこ、光浦靖子らとともに次世代を担う若手として選ばれた加藤は、ここで自身の代名詞となる「狂犬キャラ」を一気に開花させます。
生放送やコントで少しでも気に食わないことがあると先輩芸人にも噛みつき、セットを破壊し、カメラに向かって吠える姿は視聴者に強烈なスリルを与えました。1996年にゴールデンタイムでスタートした『めちゃ×2イケてるッ!』では、その暴れっぷりが国民的認知を獲得します。
当時のめちゃイケにおける加藤浩次の武勇伝は、コンプライアンスが厳格化した現在では考えられないスケールを誇ります。
- 大物ゲストへの容赦ない洗礼:江頭2:50や大物プロレスラーとのガチンコ乱闘、アイドルに対しても手加減なしのプロレス技(ジャイアントスイング)を炸裂させ、生放送のスタジオを阿鼻叫喚に陥れた。
- ガチンコ相撲対決:番組の名物企画「めちゃ日本女子プロレス」や相撲企画において、一切の手抜きを排した真剣勝負を挑み、バラエティの枠を超えたリアルな熱量を生み出した。
- 俳優業での圧倒的リアリティ:狂犬キャラの一方で、2002年のフジテレビ系ドラマ『人にやさしく』や『ブラックペアン』など数々の名作ドラマに出演。バラエティで見せる狂気と、俳優としての繊細な哀愁を兼ね備えた演技力で高い評価を得た。