机上の数値だけでなく、実際に現地に足を運ぶファンやSNS・掲示板コミュニティでの反応を精査すると、豊橋独特の難しさと面白さがより浮き彫りになります。
車券歴20年を超える愛知在住のベテランファンは、スタンドで次のように語ります。「豊橋はバック側のスタンドの切れ目から風が吹き抜ける。晴れていても、旗が横にたなびいている日は絶対に先行選手の頭から買ってはいけない。どれだけ強い若手でも、直線入った瞬間に別線の番手か、自ラインの追走役にペダルを踏み直されて差されるのが定番だからね」
ネット上のコミュニティ(5ch競輪板やXのリアルタイム投稿)を検証しても、同様の生々しい声が溢れています。
「豊橋の最終レースで本命の突っ張り先行ラインを買っていたら、直線で4車並走になって大外の3番手が突き抜けて万車券。豊橋の直線60mは長すぎる」「豊橋競輪ちぎり賞争奪戦(G3記念)の決勝戦でも、S級トップの先行選手がバックで風に脚を削られ、ラインごと崩壊した。ここは番手差し専門バンクだ」
レース後の検車場取材においても、選手から「バックで風をまともに受けて進まなかった」「コーナーのバンク傾斜を使って外を踏んだら予想以上に車が伸びた」といったコメントが頻出します。選手心理としても「先行すれば標的にされ、風でタレる」という警戒感があるため、前団の牽制が長引き、結果として後方からの捲りや単騎の突っ込みが決まるケースも目立ちます。