同店の代名詞とも言えるのが「南部そば てびちそば」です。沖縄の伝統料理であるてびちは、下処理の巧拙によって食感や風味が大きく左右されるデリケートな食材ですが、南部そばが提供するてびちは、まさに別格の仕上がりを誇ります。
箸を入れた瞬間に崩れる驚愕の柔らかさと秘伝ダレ
丹念に下茹でを繰り返し、余分な脂を徹底的に落とした上で、創業以来継ぎ足されてきた秘伝の醤油ベース甘辛ダレでじっくりと煮込まれたてびち。豚足特有の臭みは一切なく、皮目と軟骨部分はコラーゲンがゼラチン化し、口に含んだ瞬間に心地よくとろけていきます。濃厚でありながら後味にしつこさを残さない絶妙な味付けは、他店では決して味わえない職人技の結晶です。
2種の小麦をブレンドした「南部そば 自家製生麺」の革新性
沖縄そばの麺といえば、かつては茹で置きした麺に油をまぶす製法が主流でした。しかし、南部そばでは特徴の異なる2種類の小麦粉を独自ブレンドした手づくり生麺を採用しています。注文を受けてから茹で上げる生麺は、表面が滑らかでツルツルとした心地よいすすり心地を持ちながら、噛みしめると押し返すような強い弾力と豊かな小麦の香りが広がります。10時間以上かけて豚骨と鰹節の旨味を抽出した澄んだスープとの絡みは極めて秀逸です。