『笑ってはいけない』休止後、日本テレビは大晦日の後継番組として『笑って年越したい!笑う大晦日』(2026年)や『笑って年越し!THE 笑晦日』(2026年)など、生放送やネタ見せを中心とした大型お笑い特番を投入してきました。しかし、視聴率の推移を見るとかつての15〜19%台には遠く及ばず、5〜7%前後と大幅に数字を落とす苦戦を強いられています。
SNSやネット掲示板(5ch・知恵袋)に寄せられる視聴者の生の声を分析すると、単に「お笑い番組が見たい」のではなく、あの番組固有の体験が求められていたことがよく分かります。
「家族全員で同じタイミングで笑える唯一の番組だった」「誰がビンタされるか分かっていても待ってしまう安心感があった」という声が圧倒的多数を占めています。お約束の様式美、大物俳優や文化人が突如現れて下ネタやパロディを演じるサプライズ感、そしてダウンタウンの素の笑い顔――これらが組み合わさった総合エンターテインメントとしての求心力は、生放送の漫才やコントの寄せ集めでは代替できないものでした。
その結果、大晦日の視聴スタイルは「惰性で地上波を見る」ことから「Huluで過去の神回を流しながら年を越す」「YouTubeや配信サービスで個別に楽しむ」という分散型の消費へと決定的にシフトしました。