忙しない日々の濁流に飲み込まれ、自分が何のために呼吸しているのかすら見失いそうになるとき、谷川俊太郎さんの『生きる』は私たちを無条件に原点へと引き戻してくれます。そこにあるのは、崇高な理想論ではなく、ただ温かく血液の循環を感じる確かな手ざわりです。
「いま生きている」という、この余人をもって変えがたい不思議と尊さ。教科書で暗唱したあの日の記憶を胸に、大人になった今、もう一度その言葉をじっくりと声に出して噛みしめてみる価値があります。世界の美しさと残酷さをまるごと引き受けた詩人の眼差しは、これからも迷い多き私たちの歩みをあたたかく励まし続けてくれるはずです。 (出典: 生きる 谷川 俊太郎(Yahoo!ニュース))
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