テレビ番組の生放送中、ライトグレーのシャツや鮮やかなワンピースの脇部分に突如として広がる濃い汗ジミ。視聴者の視線を釘付けにし、SNS上で「芸能人の脇汗画像」として瞬く間に拡散される現象は、これまで幾度となく繰り返されてきました。
このテーマを語る上で欠かせない転換点となったのが、元NHKアナウンサーの有働由美子氏が朝の情報番組『あさイチ』で見せた対応です。生放送中に脇の汗ジミが目立った際、視聴者から寄せられた批判や心配のファックスに対し、逃げることなく番組内で堂々と取り上げ、「自然な生理現象である」とユーモアを交えて切り返しました。この姿勢は、脇汗に悩む多くの女性視聴者から絶大な共感を呼び、タブー視されていたテーマを公の場で議論する契機となりました。
また、お笑い界でも有吉弘行氏やオードリーの若林正恭氏などが、自身の「極度の汗っかきエピソード」をバラエティ番組やラジオで告白しています。MCとしての重責やプレッシャーがかかる現場において、着ているジャケットがぐっしょりと濡れてしまうほどの精神性発汗に見舞われる苦悩を、自虐を交えたトークへと昇華させてきました。
さらに、タレントの中川翔子氏をはじめとする著名人が、自身が「多汗症」であることを公表し、病院での治療経験や日々の工夫を発信するケースも増加しました。画面の向こうで完璧に見える女優やアナウンサーであっても、身体的な発汗の悩みと戦いながらプロフェッショナルの現場に立っているという事実は、同じ悩みを抱える多くの人々に勇気を与えています。