カタカナで「グロウアップ(またはグローアップ)」と表記される言葉には、英語において明確に異なる2つのルーツが存在します。多くの人が混同しやすいこの2語の決定的な違いを整理します。
1つ目は、中学校の英語教育でもおなじみの句動詞「Grow up(グロウ・アップ)」です。「植物が育つ」「子どもが大人になる」「精神的に成熟する」といった、生物学的・時間的な自然の成長プロセスを意味します。ビジネスシーンにおいて「社員のグロウアップを促す」と表現する場合、こちらの「Grow」がベースになっています。
2つ目は、SNSやトレンドカルチャーで爆発的な広がりを見せるスラング「Glow up(グロウ・アップ)」です。「Glow(光り輝く、白熱する)」という単語に由来し、「輝くように魅力的に変身する」「見違えるほど美しく垢抜ける」という意味を持ちます。思春期の野暮ったかった少年少女が、洗練された大人の容姿へと劇的に進化する様を表現した言葉です。
「Glow up」というスラングの語源は、2013年にアメリカのラッパー、チーフ・キーフ(Chief Keef)が発表した楽曲『Gotta Glo Up One Day』にあるとされています。その後、英語圏の若者コミュニティで「Grow up」の韻を踏んだ造語としてスラング化し、2018年以降のTikTokの普及によって世界的なバイラル現象へと発展しました。