日常会話やビジネスの現場で最も頻出する「No problem」と「My pleasure」ですが、この2つには明確な心理的距離とニュアンスの隔たりが存在します。
「No problem(問題ないよ/お安い御用)」は、相手に対して「あなたに頼まれたことは私にとって何の負担にもなっていません」と伝え、相手の気兼ねを解消する働きを持ちます。一方、「My pleasure(どういたしまして/お役に立てて光栄です)」は、「It's my pleasure to help you(あなたのお手伝いができて私自身が嬉しい)」の省略であり、相手への敬意とポジティブな奉仕の意志を伝える表現です。
海外オフィスでのヒアリング調査や実務観察においても、部下から上司、あるいは顧客に対する返答として「No problem」を使うと、「問題ではなかった=本来は問題になり得たのか」とネガティブに捉える層が一定数(特に50代以上のエグゼクティブ層で約35%)存在することが報告されています。目上の人やクライアントに対しては、積極的な肯定感を示す「My pleasure」や「Happy to help」を選択するのが確実です。