「神戸牛ランチ」を謳う店は数あれど、本物の味を追求するなら厳しい基準をクリアした証である「神戸肉流通推進協議会」の加盟店プレートを確認したい。指定登録店が提供する肉は、サシの入り方や脂の融点が格段に異なる。
かつて名物食レポーターとして愛された岸朝子氏なら、一口含んで「おいしゅうございます」と笑みをこぼすに違いない。そんな極上の肉を、なぜランチならリーズナブルに味わえるのか。秘密は仕入れのルートにある。一頭買いした部位のうち、ディナー用の特選サーロインなどを切り分けた際に出る端肉や希少部位を、ランチの特製重や焼きしゃぶ丼として贅沢に再構成しているからだ。この工夫こそが、最高峰のブランド牛を誰もが手に届く価格で提供できるカラクリである。