しりとりにおいて「る攻め」が最強のハメ手として成立する背景には、日本語の音韻構造とポケモン命名規則の非対称性があります。長音記号「ー」で終わるポケモン(フシギバナ、リザードンなどを除く、いわゆるサンダー、ファイヤー、フリーザー、スリーパー等)について「長音の前の母音を取るルール」や「最後の文字を採用するルール」のいずれを採用しても、末尾が「ル」に収束する怪獣名は圧倒的多数にのぼります。
ゲーム理論の観点から分析すると、プレイヤーが持ちうる「るから始まる手駒」は実質的に7種程度(ルガルガンの自爆を除外)であるのに対し、「るで終わるポケモン」は100種を超えます。この圧倒的な供給と需要の不均衡こそが、ポケモンしりとり対策を講じていないプレイヤーを数ターンで窒息させる構造的要因です。
制限時間が設けられた対戦現場では、認知心理学でいう「検索ストレス」が極大化します。頭の中が真っ白になった瞬間、知っているはずの「ルカリオ」や「ルギア」の輪郭すら霧散してしまう現象は、数多くのオフライン大会や配信企画でも確認されています。