日本国内で広く共有されている「A型が最も多い」という認識は、国内統計上紛れもない事実です。日本赤十字社が公表している輸血用血液の採取データおよび各種疫学調査によると、日本人の血液型割合は以下のようなバランスで推移しています。
- 1位:A型(約40%) - 国内で最も一般的なグループ
- 2位:O型(約30%) - 2番目に多く、緊急医療現場でも重要視される
- 3位:B型(約20%) - 5人に1人の割合
- 4位:AB型(約10%) - 日本国内で最も構成比が小さい
このデータが示す通り、血液型を珍しい順に並べると「AB型 → B型 → O型 → A型」となります。とりわけAB型の割合は日本において約10%に過ぎず、10クラスある学年で各クラス数人程度しか存在しない計算です。
ところが、視野を国境の外へ広げると、この序列は根底から覆ります。世界の血液型比率において、血液型で一番多いのはO型であり、全人類の約45%〜50%を占めています。次いでA型が約30〜35%、B型が約15〜20%、AB型が約5%以下という構成が地球規模の平均像です。
中南米の先住民族(グアラニ族など)に至ってはO型の比率が100%近くに達する地域が存在する一方、中央アジアからインド北部にかけてはB型の割合が30〜40%近くまで跳ね上がります。日本のようにA、O、B、ABの4タイプが「4:3:2:1」という極めてバランスよく共存している国別血液型分布は、世界的に見ても極めて希少なサンプルケースと言えます。