ネット上で頻繁に囁かれる誤解の一つに、「所属芸能事務所はあんな極端な変顔をさせて怒らないのか」「事務所的にNGではないのか」というものがあります。若手俳優のイメージ戦略を最優先する大手芸能事務所にとって、顔面崩壊とも言える画像がネット上に半永久的に残ることはマイナスではないかという懸念です。
しかし、特撮業界に詳しいマネジメント関係者の証言によると、実情は全く逆です。特撮ドラマは全国放送でありながら、視聴者の目が肥えていることで知られます。整った顔立ちだけで終わってしまえば、毎年数多くデビューする若手美形俳優の海の中に埋没してしまいます。事務所側にとっても、「顔を崩してでもキャラクターを立たせ、世間に強い爪痕を残すこと」はむしろ歓迎すべきブレイクの契機と捉えられているのが実態です。
もちろん、作品の品位を損なうような下品な崩し方は東映側も徹底して排除しています。あくまで「キャラクターの感情が極限に達した結果としての歪み」であるからこそ、制作陣、芸能事務所、そして視聴者の三者が一致してその怪演を受け入れる土壌が完成しているのです。